Saturday, May 16, 2015

[コンサルタントの働き方] 議論の主導権の握り方

特に外資のコンサルティング会社では、若手もどんどん成長して上司の仕事を奪っていきます。上司は上司でその上司の仕事を奪い、皆が勢いよく成長していきます。そして、巣立っていきます。例として、社内での議論の主導権の奪い方の一部を紹介します。コンサルティング会社だけでなく、多くの会社で活用可能な方法だと思いますので、ぜひ試してみてください。

1.議論の前にアジェンダ及び方向性の案を作成しておく
会議が設定される以上、テーマは決まっています。テーマが主体的に関わりたいものであれば、会議の想定アジェンダ及び具体的な方向性・進め方の具体案について考え、①メールで事前に参加予定者に送付する、②印刷して会議に持参し機会を見て配布する、③手元に用意しておき機会をみて発言する、のいずれかをすることで具体的に考えていること、効率的な議論に貢献していることをアピールしましょう。「じゃあ、○○さんが送ってくれたアジェンダをベースに話していきましょう」とか、「じゃあ○○さんには△△の担当として入ってもらおう」といった発言を引き出し、主導権を自分側に引き寄せます。①~③のどれにするかは、会議の参加者が顔見知りであれば①、そうでないほど③でしょうか、コンサルティング会社ではあまり気にする必要はありません。

2.議論のあとには議事メモ及び今後のアクションを参加者に共有する
議事の簡単なメモを作成、加えて今後のアクションも各参加者に共有しましょう。特に会議が時間切れとなり、今後のアクションについてあまり議論にならず終わってしまった場合には、自分の意見として、今後のアクションの提案もメールの本文に加えて送りましょう。そうすると、「もっとこうやって進めるべきでは」「そのように進めよう。分担は~。」と意見が飛び交います。その時点で今後の進め方の議論のメインの参加者となっており、次回以降の会議では、意見を求められることも多くなると思います。また、議事メモを作成するとそのときのやりとりなどが、しっかりと頭に入るので、前回はこういう話だったと発言することで存在感を発揮できます。

会議のアジェンダや今後どうやって進めていくかについて人よりも先に考えて提示することで、他の参加者よりも知識・経験が劣る場合でも部分的にですが主導できるようになっていきます。人よりも準備して臨むということです。自分が劣る場合に、その場だけでなんとかはなりません。

加えて、会議でどんな話をしているのかそもそも理解できなければそれも難しいですし、知識・経験がそれなりにないと内容の深い議論には入っていけません。また、ファシリテーション能力がないと、会議で様々な意見が出た場合など収集がつかなくなってしまいます。従って、同時に知識・経験やファシリテーション能力についても高められるよう努力することが必要です。あまりにも自分にとってハードルの高い会議を対象に、上記の1.2.をやっても結局あまり役に立っていないとか、的外れなことを言っていると思われたら意味がないです。会議のテーマや参加者等に鑑み少し背伸びをして主導権を握れそうなものをターゲットに、1.2.の方法で外から攻め、内容の議論に参加、ファシリテーターとしての発言もし、実質的な責任者の地位を獲得していく、そして次第によりレベルの高い会議を狙い成長していくのがいいと思います。特定のテーマの議論を社内で主導できるようになれば、同テーマであれば自身がクライアントの全面に立ち、クライアントと議論することもできます。そのようにして指示を受けていた若手が自分の領域を確立していきます。

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