Saturday, May 16, 2015

[コンサルタントの働き方] コンサルティング会社で働く魅力

自分が新卒でコンサルティング会社ではない一般の事業会社に入社したばかりの時には、製造業の量産品担当、若手だったこともあり、定型業務が圧倒的に多い状況でした。それに忙殺されやりたい改善活動などはあるもののそれもできず、自分が足踏みしている、時間だけが経っていく感覚がとてももどかしかったです。自分自身、コンサルティング業界に合っているかどうか今でもわかりませんが、今では転職前には多く時間を割きたいと思っていた現状を変えること自体が仕事になり、仕事の大部分が非定型業務となり、大変ながらも少なくとも日々成長している感覚はあります。その魅力をもう少し詳しく説明し、目指そうか悩んでいる方の参考になればと思います。

1.考える習慣がつく
クライアントの業界・会社や会社の規模、取り組みテーマが全て同じであることはほとんどないため定型業務はほとんどありません。常にこの業界・会社や会社の規模においては何が重要か、このテーマはどうやって取り組むべきかと考える必要があります。また、最初にしっかりとした計画を作ったつもりでも想定外の課題やクライアント社内の反対勢力が出てきたりと、計画を立てたらあとはひたすら実行するだけといったこともなかなかないです。そのため、仕事の進め方を常にそして粘り強く考え目標を達成することが求められますが、それが身に付くと、仕事に限らず一筋縄ではいかないいろいろなことに対し、主体的に動いて目標を達成できる人になれると思います。

2.知識の幅も広がる
当然知っていることは最大限活用しますが、クライアントの業界・会社や取り組みテーマについてわからないことがあれば都度調べる必要があります。一方では自分自身で勉強しながら、一方ではクライアントと議論ができるようにならなくてはいけないので、プレッシャーはかなりのものですが、その分仕事の度に新しい知識なり、課題への取り組み方なりが自分に追加されていくので、世の中をより広く知りたいという好奇心があり、それがモチベーションになる方には向いていると思います。自分の場合は、学生時代から東南アジアの文化や言語についてより深く知りたいという欲求があったので、今は仕事をしながら東南アジアの各国について見識を深めることができ、それがモチベーションにもなっています。

3.いろいろな役割をこなせるようになる
クライアントのキーマンや現場の人にヒアリングをしたり、市場環境の傾向やクライアント企業のコストをエクセルで分析したり、それを説明するスライド資料を作ったり、クライアントに対してセミナーを行ったり、クライアント社内の議論のファシリテーションをしたりと、プロジェクト内容によりいろいろな役割が求められ、努力すればこなせるようになっていきます。もちろん人により向き不向きはあり、エクセルでものすごいスピードで分析して成果物を作れるようになる人もいれば、現場の人へのヒアリングで質問により深堀りをしていき管理者も知らないような問題や課題を明らかにできる人、様々います。自分にとって特に人に負けない得意なものを見つければいいと思います。

4.クライアント企業の歴史に残るような大きな取り組みに関われる
クライアント企業の特定の部署に所属する社員だったら10年に一度あるかないかの大きな変化・改革に、常に携わることができると思います。また、自分達が行った検討内容が、クライアント企業の経営レベルの会議の議題のひとつになることもあります。クライアントの大きな取り組みに対し、相当程度のインパクトを与えていることを実感できます。大変ながらも刺激的でもあり社会へ貢献しているということを強く感じることができる仕事だと思います。

自分自身はまだまだ途上ですが、常に自分で考え、必要に応じ新たな知識も臆せずどんどん吸収し、分析したり人とコミュニケーションしたりといった行動様式が身に付いていくので、そういった意味で成長していきたいと思う方には向いていると思います。以前働いていたコンサルティング会社では、会社を修行の場としてとらえ、その後独立して事業を始める人、家業を継ぐ人、政治家を目指す人などがいました。個人的にはずっとコンサルティング会社にいるよりは、コンサルティング会社は働く人が自分を成長させる場で、その後は起業するなりして社会により大きいインパクトを与えていくようになれるのが理想だと思っています。もし自分がくすぶっていると感じたら、チャレンジしてみる価値はあると思います。

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