Friday, February 20, 2015

[コンサルタントの働き方] 人前でのあいさつ

今日はシンガポールでは旧正月の新年2日目です。旧暦の1月1日と2日が休日となっており、今年はちょうどそれが木・金にあたるので、土・日と合わせて4連休の人が多いです。出かけると中華系の家族が揃って親戚の家に挨拶に行く姿を目にします。

アジアとは直接は関係ないですが、実際に私が事業会社からコンサルティング会社に転職しコンサルタントとして働くなかで、これからの世の中で生きていくうえで、業種に関わらず参考にすべきコンサルタントの行動様式があること、またそれは意識することで誰にでもできることも多くあること、に気付きました。何回かに分けて紹介したいと思います。

人前でのあいさつ - 特にここでは飲み会などでのあいさつが対象です。飲み会の最後に「じゃあ締めの挨拶を」「ひとりひとり順番に送る言葉を」などと突然上司に話を振られることがあります。大部分のひとは、「いやいや、誰々が」「ここは得意の誰々さんが」となんとか自分に振られるのをかわそうとします。もしくは結局振られてしまってしどろもどろになってしまったりします。

でもここで何かためになる言葉、その場に合った言葉を話せれば、皆からは「さすが誰々さん」、「あの人は人前に出せる人だ」と認識してもらえるのではないでしょうか。優秀なコンサルタントの人達はこういう状況で「仕方ないなぁ」という表情はするものの、その後真面目な表情になり「さすが」という、また、家に帰って家族に話したくなるような中身のある話をします。

これを真似しろと言われても難しいと思う人もいるかもしれませんが、そんなに難しいことではありません。さすがに、込み入った議論のなされた会議の後に「じゃあ総括を」「最後にひとこと」と発言を求められて皆がなるほどと思う発言をするのは難しいですが(それもコンサルタントや企業の管理職が求められるスキルですが)、それほど難しくない状況も多いです。振られるテーマといえば、誰かの歓迎会や送別会では主役へのメッセージですし、久々に会う人との飲み会であれば最近身近にあったできごとのなかで共有するに値するもの、自分の昇進祝いであれば皆への感謝と自身が今後なっていきたい姿、またどのように皆に恩返ししていきたいか、社内で部門横断で集められたメンバーからなる会議の第一回であれば自分の普段している業務内容等、あらかじめ振られるテーマをイメージしておくことができるものも多いです。飲み会に向かう電車のなか、その日の通勤電車のなかでもいいので、ストーリーをあらかじめイメージしておくのです。

私が出会った優秀なコンサルタントはそういう先を常にイメージし、そのための準備をしておく、そういう行動様式が身についている人が多かったです。だからこそクライアントをリードできるのだと思います。ぜひ意識してみて、次の飲み会でそういう状況になったら、「じゃあ私が」と皆に中身のある話をしてあげてください。

※準備していったにもかかわらず上司が進んで挨拶をしてしまった、自分の送別会なのに話が自分に振られず送別会が終わってしまった等も当然想定されます。それで結局準備した内容が役に立たなくても、別の機会で話す機会があるかもしれないですし、なかったとしてもそれは潜在的な需要に対する投資や、掛け捨ての保険、そういうものだと思う潔さが重要です(笑)。




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