Friday, May 5, 2017

[Cambodia] カンボジアの風景

カンボジア、首都プノンペンにて。

ところどころ大きな公園があったり、政府関係とみられる建物は高い塀で囲われていたりと、街の雰囲気がベトナムに似ている気がして、カンボジアも社会主義なのか、と思いましたが資本主義でした。その後調べながら考えているなかで、1954年までカンボジアを植民地としていたフランスの影響なのか、それとも1978年のベトナム軍侵攻、それによりポル・ポト政権に代わり樹立された社会主義のヘン・サムリン政権の影響なのか、と思いました。

自国民の大虐殺を行ったポル・ポト政権は親中でありその影響で共産主義的な建物の風合が似たのかとも思いましたが、ポル・ポト政権は1976年1月~1979年1月のみで、また国内はそれどころの状況ではなかったと思います。同時に、たった3年であれほどの大虐殺が行われてしまうとは大変恐ろしいことだと思います。

カンボジアはその後、1991年のパリ和平協定、1992年の国連カンボジア暫定機構(UNTAC)による暫定統治、1992~1993年の日本のPKO派遣、1993年の第一回総選挙を経て、王政を復活させています。(※)
※外務省ウェブサイト「カンボジア総選挙 民主化に向けた日本の支援」より

メコン川は川幅が広いため橋が架かっておらず、渡し船が人や車を載せて両岸を往復。

同じくメコン川、首都プノンペン近くの川岸には水上集落も見受けられた。

市内にあるマーケット。門の上に旗がついているのがベトナムと似ている。

別のウェットマーケットにて。


















市内のガソリンスタンド。日本同様のガソリンスタンドもあるが、このスタイルではバイクへの給油・支払いが一瞬で完了した。
























プノンペン市内にて。お寺への入り口と思われる門とオレンジの袈裟を着た僧侶。
























市内の橋の欄干にはインドに起源をもつ7つの頭を持つ蛇の神、ナーガ。

プノンペン市内の寺院、ワット・プノンにて。角に獅子が鎮座しているなど、学生時代に中国雲南省、シーサンパンナ・タイ族自治州、景洪市で見た仏塔と似ていると思った。

参考ですが、下記がだいぶ前にその中国の景洪市で撮った写真。
























ちなみに、インターネットで調べた範囲ではタイではこのスタイルはあまり見られませんでした。中国でみたものも、カンボジア~(ラオス)~中国南部で繋がる文化的なラインがあってそれと関係があるのかどうなのか、時間があれば調べてみたいです。

あまり事前知識を持たないでのプノンペン訪問でしたが、ベトナムと似た街の雰囲気、タイに似た文字や寺院、中国南部と似た仏塔、今回は訪問できませんでしたがヒンドゥー教の寺院であるアンコールワット等、いろいろな文化と繋がりを持ってきたカンボジア。出張で東南アジアの都市を訪問するたびに、バンコクとか、ジャカルタとか、ホーチミンとか、車・バイクの洪水に慣れていた自分にとっては、そうでない、のんびりした雰囲気を楽しむことができました。カンボジアも数年したら他の都市と同じようになってしまうのか、数年後また訪問してみたいと思います。

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