Friday, June 9, 2017

[中小企業診断士] 診断士資格を活かして国際協力に携われる会社

診断士のなかでもニッチなのかもしれないですが、そのような志のある方に役に立つようにと思いまとめました。会社の社員募集要項に「中小企業診断士」と書いてあったり、JICA等の案件の入札情報から「中小企業振興」関連の案件を複数獲得している開発コンサルティング会社をピックアップしました。

日本開発サービス

http://www.jds21.com/
募集要項の資格の欄に「中小企業診断士の資格があると尚可」と記載があります。

アイシーネット

http://www.icnet.co.jp/
募集要項に「中小企業診断士などの各種専門技術、国家・公的資格を高く評価」と記載があります。実績のなかに、「中小企業海外展開支援案件」があります。

かいはつマネジメントコンサルティング 

http://www.kmcinc.co.jp/
事業内容で、「国際ビジネス支援部」があり、企業の海外進出支援を行っています。ODA部門の事業内容に「中小零細企業開発部」があります。国際ビジネス支援部に中小企業診断士の方が在籍されています。

ユニコ インターナショナル株式会社

http://www.unico-intl.co.jp/
募集要項に「中小企業診断士等の各種専門技術、国家・公約資格を高く評価」と記載があります。事業内容に、「中小企業振興分野では、零細・中小企業を対象とした振興策の策定、中小企業向け支援サービスの提供体制整備、中小企業診断士の育成制度構築、中小企業向け金融制度の構築及び品質・生産性向上(カイゼン)の普及など多くの実績があります。」と記載があります。

株式会社ワールド・ビジネス・アソシエイツ (WBA)

http://www.wba.co.jp/
中小企業診断士が中心となって設立・運営されている会社です。

グローバル開発経営コンサルタンツ

http://gdmc.jp/
こちらも中小企業診断士が中心となって設立・運営されている会社です。

株式会社コーエイ総合研究所

http://www.kri-inter.co.jp/index.html
事業分野に「産業開発/中小企業振興」があります。

と、学生時代に国際協力に関わりたいと思っていたが、JICA等限られた選択肢のなかで結局一般企業に就職した方も、診断士を取得することで、これらの会社で働き、国際協力に携われる可能性があります。これは、国際協力に携わることを目指している学生もあまり知らないと思いますし、携わりたいと思っていた人もあまり気付いていない事実だと思います。これが診断士資格取得+転職で夢をかなえる方法です。診断士資格取得自体が難しいと思うかもしれませんが、何年かに分けて一次試験を通過、その後養成課程に行けばいいのです。やりたいことが明確なら手段を選ぶ必要はありません。新卒でJICAに入団するよりも何倍も可能性が高いですよね?

で、そのJICAに中途で入社して活躍されている診断士の方もいます。

JICAで働く診断士
https://www.jica.go.jp/topics/person/20121225_01.html


私の記憶している限りでは、JICAやジェトロ等、こういう国の機関は以前は中途採用を行っていなかったと思うのですが、最近では中途採用をしているようです。JICAの募集要項にも「開発課題 - 民間セクター開発」の記載がありますね。ここが診断士資格の活かせる分野会と思います。診断士の方のインタビューでは、「国際協力も民間の仕事も現場感覚が大切。機会があれば、今度はプロジェクトの現場で案件に携わり、少しでも顧客である途上国の皆さんに貢献したい」と言われていますが、これはJICAや他の政府機関、国際機関は予算を持ってプロジェクトを実施する会社を入札で決め、そのプロジェクト管理をする、といったコーディネーター的な役割が多いのだと思います。相手国の現場で自らがプロジェクトに関わりたいのであれば、開発コンサルティング会社の方がいいのかもしれません。どのような形で国際協力に関わりたいのかを考えたうえで、働きたい場所を考えるのがいいかと思います。

Tuesday, June 6, 2017

[Singapore] 写真で十分?スタークルーズ

ご存じの方もいると思いますがスタークルーズという船のツアーがシンガポールから出ています。運営しているのは、シンガポールとマレーシアでカジノを運営するGentingという会社です。少し前にこのツアーに参加したことがあるのですが、そのときの様子をシェアしたいと思います。

船のツアーといっても、私が乗ったのは、どこにも寄港しないツアー。シンガポールから、二泊三日で洋上に出て、またシンガポール港に帰ってくるのです。なんのために、こんなツアーがあるかというと、カジノ目的のお客さんがターゲットです。公海に出るので、国の制約を受けずにカジノを運営できるということだと思います。Gentingとしては、セントーサのカジノもありますが、マレーシアのGenting(地名)のカジノや、このスタークルーズと組み合わせていろいろな形でのカジノを提供することで、グループとしてのファンを増やしていきたいという考えなのかと思います。

乗り場はハーバーフロントのショッピングモールVivo Cityと繋がっているのですが、建物内を歩いていくと、"Protect Your Family"。日本では見ない風景なので緊張感が高まります。


船内の風景。ホテルの廊下のようです。
























部屋に入ってテレビをつけるとカジノでの遊び方の説明。
























甲板の風景。


甲板のビュッフェコーナー。船は夕方出発なので、夕食どきで混みあっています。 食事する場所は船の中で4か所あり、中華スタイルのビュッフェ、洋食やインド系の食事のビュッフェが二か所、洋食のコース、それぞれ提供するレストランがありました。


そして船内を散策。カジノコーナーです。このようなマシン以外にも、ポーカー等対面型のギャンブルもありました。(見回した限り写真を撮ってはいけないとどこにも書いていませんでした。)
























そして、参加しているイスラム系の団体を指しているのだと思いますがカジノコーナーには入れないとの記載が。団体が自分達で貼っているのだと思います。


物販コーナー。シンガポールでは有名な明治製菓のハローパンダ。と懐かしのラッキー。これも明治製菓です。明治製菓は日本で販売しなくなったおかしも海外では売り続けているようです。
























船の甲板をぐるっと散策。非常用の小舟。


船内の広いスペースではいろいろなプログラムが組まれている。ステージ上でダンス教室に参加する人々。


















ツアー参加者は年配の方と、意外にも家族連れも多かったです。また、インドからの観光客らしき人も多くいて、インドからシンガポールに旅行できて、わざわざスタークルーズに参加しているようでした。夕暮れ時の甲板でも多くインド人家族グループを見ましたが、家族団らんを楽しんでいる様子でした。夕暮れ時の甲板はとても気持ちがよかったです。

全体としてこんな感じでした。2泊3日でこんな感じです。夜はパーティーが行われているような、そこではドレスコードがあるような「豪華客船」では決してなく、庶民の娯楽といった位置づけでした。私もそうでしたが、正直カジノ目的の方以外は、ちょっと退屈な感じに思ってしまうかなと思います。まだ参加されていない方が参加されてみて、この写真以上のものがあるかというと、うーん。二泊三日で旅するなら、東南アジアの他のところに行った方がいいかなと思います。それでも自分は行ったことないしという方は実際に行かれるか、行かれる場合はマラッカに寄港するものもあるのでそちらに参加されるのがいいかと思います。次はもっといいグレードの船に乗るぞ。

Monday, June 5, 2017

[Singapore] シンガポールのワーキングマザー達に思うこと

シンガポールで働いていると女性が活躍していると感じます。実際に女性労働力率は日本よりも高いです。下記のデータブックでも、日本で見られるようなM字カーブ(結婚・出産期に当たる年代に一旦低下し,育児が落ち着いた時期に再び上昇すること)は見られません。グラフがちょっと見にくいですが。

データブック国際労働比較2015 (P53)
http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2015/documents/Databook2015.pdf

2-5 年齢階級別女性労働力率(2013年)


結婚・出産を機に退職する人が少ないことが理由として考えられますが、その背景として、シンガポール政府が子育てをしながらの就業を奨励していることがあります。

シンガポール政府のワーキングマザーへの補助金に関するページ
https://www.ecitizen.gov.sg/Topics/Pages/Subsidies-for-infant-child-and-student-care.aspx

このウェブサイトでは、下記のように、ワーキングマザーが乳児を全日の保育園に預ける際には、月600 SGDの補助金が支給される(ワーキングマザーでない場合は150 SGD)こと、幼児の場合は月300の補助金が支給されること(ワーキングマザーでない場合は150SGD)が記載されています。





また、これは母親だけでなく、父親にも当てはまりますが、下記政府のウェブサイトに記載がありますが、7歳に満たないシンガポール国籍の子を持つ場合には、年に6日のChild Care休暇が与えられます。
http://www.mom.gov.sg/employment-practices/leave/childcare-leave/eligibility-and-entitlement

日本で有休を使わなければいけない場合に比べると休みが取りやすいと思います(シンガポールに来るとそもそも日本ではなぜ有休って取りにくかったんだっけと、シンガポール人が日本人に対して抱くのと同じように思ってしまう日本人も多いと思いますが)。

で、話はここからです。シンガポールは制度がしっかりしているから、日本もそうすればいいではないか、というほど単純ではありません。制度の上で、ワーキングマザー自体もかなり頑張っています。知り合いの例を下記に紹介したいと思います。


①多国籍 消費財メーカーで働くワーキングマザー
在宅勤務制度を利用している。会社に出社するのは月一度。在宅勤務しながら、生まれて数か月の子ども面倒を見る。仕事の合間合間でミルクを与えたり、おむつを交換したり。

②多国籍 IT機器メーカーで働くワーキングマザー
子どもは幼稚園に預け、会社に出社する。営業の最前線で働いており、顧客回りも多い。子供の幼稚園は午後4時には迎えに行く必要があるため午後3時にはオフィスを出る。午後9時に子どもが寝たあと夜中の12時まで自宅で業務を行う。

本人達も相当大変だと思います。そして、これらの例から会社も在宅勤務や、フレックスタイムを認めていることもわかります。

日本では「女性の社会進出」というけれど、要は女性もこういう働き方をする覚悟があるのか、男性も自ら率先して子育てに関わり負担を折半する覚悟があるのか、例えば女性がどうしても仕事を切り上げられなければ男性が仕事を切り上げて子供を迎えに行く覚悟があるのか、会社もよりフレキシブルな働き方やそのためのインフラを提示する準備があるのか、ということです。

本当にそのような社会になったら日本の居酒屋の売り上げも半分になると思います。この間日本出張に行ったときに、一次会が終わっていい感じに酔っぱらった様子の黒いスーツを着た数十人の男性の集団がすぐに帰らず二次会に行こうかどうしようかというような雰囲気でじゃれあっていました。シンガポールに来る前の自分だったら見慣れていたはずの風景でも、シンガポールでの生活に慣れた自分としては違和感を覚えました。本当に女性の社会進出を実現しようとすると、こういう風景は見られないことになります。社会通念のようなもの自体を変えていく必要があります。

会社も、在宅勤務やフレックスは管理上問題がある、と言っているばかりでは意味がありません。在宅勤務と仕事の質・量をどうやって両立をすべきかを考えるべきです。日本企業でもシンガポールでの多国籍企業でのワーキングマザーの働き方、企業の提供している働き方やそのインフラをベンチマークし、日本に輸入するような取り組みも有効かもしれません。

Sunday, June 4, 2017

[生き方] 人生におけるキャリアの積み上げ方

特に若手の人向けですが、今後どうやって自分のキャリアを積んでいったらいいのか、自分を差別化していったらいいのかという話です。自分も資格試験に挑戦したり、複数回転職したり、海外で働いたりといろいろキャリアについて考えながら行動しているなかで、考えていたことと近い言葉や実際に影響を受けた言葉を紹介したいと思います。


代々木ゼミナール(予備校)講師 荻野 暢也さん

https://to-manabi.com/words-support-yozemi
"もし未来を決める神様がいるとしたらそれは今のあなたです" 


http://shunnydepp.exblog.jp/131394/
"私達が日本人であることの最大の幸せは、自分で自分の人生が選べること、未来に起きることをあらかじめ自分で決められることだと思います。しかし、それは同時にとても厳しく、他の誰のせいにでもできないことでもあるのです。あなたが今、置かれているすべての現実は皆あなたが過去に選択した結果です。まずそれを心から認めなさい。そして努力しさえすれば夢を実現できる環境に感謝しなさい。すべてはそこから始まります。"


慶應義塾大学大学院特任准教授 ジョン・キムさん
プレジデント オンラインより
http://president.jp/articles/-/9417?page=2

1973年、韓国生まれ。日本に国費留学。英オックスフォード大学客員上席研究員、米ハーバード大学客員研究員を歴任。独自の哲学と生き方論が支持を集める。

”国や会社、専門領域など、世の中にはさまざまな境界が存在します。ただ、それらは人為的な分類にすぎません。人のつくった分類に順応して、その中で生き続けなければならない必然性はどこにもない。人生の指揮官は自分です。自分の意思で枠を飛び出していけばいい。”

”境界を越えた瞬間、強固に見えた境界線は消えてなくなります。後ろを振り返ると、自分の生きてきた軌跡だけが見える。そうやっていくつもの境界を越えることで、既存の分類
に属さない代替不能な自分というものができあがっていく。”

"自分の選択が生む将来的な結果に対する全責任を、自分で負う覚悟で下した選択は常に正しい"

堀江 貴文さん
ホリエモンが語る「100万分の1」の人材になる方法
http://weblog.horiemon.com/100blog/42876/

"今の時代を生き残るには、自分の価値、いわば〝時価総額〟を上げなければなりません。その方法はシンプルで、より『レア』な人材になればいいだけ。目標は100万人に1人の人材です"

"まず、対象や分野は何でもいいということを念頭に置いてください。そこで『100人の中で1番になる』ことを考えるとどうでしょう。頑張れば何とかなれるものが見つかるのではないでしょうか。その『100分の1』の要素を自分の中で3つ見つければいいんです。そして、3つを掛け合わせれば『100万分の1』になれます。"


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要は人生、選択の繰り返しであり、今の自分も自分自身の繰り返してきた選択の結果。自ら考え、選択をすることで、境界を越え、自らのテリトリを広げることができる。それにより、代替不能な自分を形作ることも可能、ということです。

例えば中小企業診断士の場合、診断士資格保有者は全国で20,000人程度いると言われています。中小企業診断士×グローバルでも、中小企業診断士同士の海外関係の研究会があったり、海外駐在経験のある商社OBもたくさんいたりと、それでもやはり厳しい世界です。さらに何が自分の差別化要素となるのかを考えなくてはなりません。

若手の人には、大学受験・就職活動を経て、会社に敷かれた今のレールの上を走っていくだけが人生ではなく、選択によって如何ようにも広がり、そしてそれが自身の差別化にもなることをわかってほしいです。そしてそれがこれからの世の中における生きていき方だと思います。実際に、自身が新卒入社した会社の後輩もキャリアについて悩んでいて相談にものりましたが、悩みぬいた末、ひとりは留学したのちネパールやアフリカで国際協力に携わり、もう一人はオランダでMBA課程に在籍しています。

100分の1を3つ見つけて100万分の1も難しいかもしれません。でも、10分の1を3つ見つけて1,000分の1でもいいと思います。その1,000分の1を自分の将来やりたいことと重ね合わせ、そして行動することが重要です。自分の場合はなんだろう、と考えてみてください。


それにしてもジョン・キムさん若いですね。負けていられないですね 笑。



[コンサルタントの働き方] 優秀なコンサルタントの特徴

優秀なコンサルタントの特徴について書きたいと思います。

①勝負強い
これは、運が強いとも言えます。ただ、何もせず運が強いのではなく、運を引き寄せているといえます。仕事に限ったことではありません。外資系コンサルティング会社時代、数十人のプロジェクトのボーリング大会で最も高いスコアを出したのは参加者の中で最もランクの高いパートナーだったし、同じプロジェクトメンバーの飲み会でじゃんけんをしたときもそのパートナーが勝った。また別の期末の飲み会でじゃんけんで勝った人がピコピコハンマーを持ち、負けた人がヘルメットを持ち、ハンマーで相手がヘルメットを被る前に相手の頭を叩けたら勝ち、というゲームをしたときも決勝に残ったのはパートナーとシニアマネージャーだった。彼らは常にどうしたら勝てるかというのを考えている。プロジェクトメンバーでフットサルをしたときも、試合のあと、彼らは得失点のきっかけになった場面を細かに覚えていて、あのときどうすべきだった、と真剣に議論する。何事にも頭をフル回転させることを止めず、愚直に向き合っている。カイジの漫画でティッシュ箱から当たりくじを引き当てるゲームがあったが、主人公は焦ってしまい、えいやでくじを引き勝負に敗れた。そして考えることを止めてしまったことを後悔する。クライアントが難しい課題に直面して明確な解にたどり着けず悩んでいるなか、コンサルタントがえいやになってしまったら、コンサルタントの価値は全くありません。常に1%でも成功確率の高い選択肢は何か考え続けることが必要です。彼らはそれを理解し、それが日常生活の基本的な行動様式にもなっているのです。

②記憶力が強い
クライアントとの打ち合わせでクライアントが話していたことをこと細かに記憶し、再現します。クライアントの現場の人と打ち合わせしたのち、クライアントの偉い人や、自社の上司から「どうだった?」と聞かれ、あの人がこんなことで悩んでいると言っていた、あの取り組みが現場でもうまく回っているといっていた、打ち合わせの結論としては…で、と簡潔に説明します。外資系コンサルティング会社でも「クライアントとの打ち合わせでは一字一句聞き漏らすな」と若手は言われていました。そもそも打ち合わせ内容を理解していなければ内容をメモするのも難しいでしょうし、打ち合わせ内容を理解してメモ・議事録を作成、記憶したりできるようになれば、その次の手をどう打つべきか等のクライアントとの議論も主導できるようになります。コンサルティング会社では若手はこの過程を通して育っていきます。「会議が眠い」と感じている若手とは成長度合いが全く違います。

③簡潔にまとめる
記憶力に加え、さらに優秀なコンサルタントは簡潔にまとめるのも得意としています。「どうだった」と聞かれたら、結論は①…、②…、③…で、次のアクションは①…で、②…で、③…で、と簡潔にまとめることができます。これはどうやって対応したらいいかというと、クライアントとの打ち合わせが終わって、自社の事務所に戻る道で結論は①…、②…と、答えられる準備をするのです。さらに、コンサルタント、マネージャークラスになると、クライアントとの打ち合わせの場で最後に、「じゃあ、コンサルタント会社さん、まとめると?」と話しを振られることもあるので、リアルタイムで結論は①…、②…、と答えられるように頭を働かしておかなければなりません。当時の優秀な上司は数十人のクライアントのメンバーが参加した打ち合わせをファシリテートしつつ、手元のメモに、議論で出た重要な論点、結論等をいつでも答えられるようメモしていました。コンサルタントって、結論は3つで…と、どうやっていきなりそれが出てくるんだろうと思うかもしれませんが、上記のようにちょっとした打ち合わせの間、打ち合わせの中での間を使って重要なポイントって何なのかというのを常に考えています。

④根性
自分の詳しくない分野で会っても猛勉強して議論にはついていけるようにする、クライアントがあきらめてしまいそうな答えのなさそうな状況でももうひと頑張り考えて自分なりの答えを出す、クライアントに怒られてもなにくそと期待を上回るものを出す等々。お客さんが突き抜けられないブレークスルーするのがコンサルタントなのでここに喜びを感じて、頑張れることが重要です。このあたりは激務と呼ばれる原因でもあるのですが、激務になり過ぎない範囲で上司や周囲の知恵を借りながら効率よく対応していけばいいのではと思います。

思いつくのはこれくらいでしょうか。決して、コンサルタントってすごいでしょう、ということを言っているわけではなく、①も②も③も、もちろん④も日ごろの努力とか、行動様式とか、から養える能力です。万人が何もせずにコンサルタントになれるとは思っていませんが、万人であっても上記のような努力を日頃からしていればコンサルタントとしてクライアントを満足させるレベルになることは私の経験からも可能だと思っています。よく地頭が良い人がコンサルタントに向いていると言われますが、①~③これらができていれば、字頭が良いとなぜか言われるようになります。経営コンサルタントになろうと考えている若手の方、中小企業診断士として独立しようと考えられている方の参考になればと思います。