Tuesday, October 4, 2016

[Singapore] シンガポール人の中国語表現を覚えよう!

シンガポールで日本人から「せっかくシンガポールに来たし中国語勉強しようと思ってるんだ」「中国語のクラスに通ってるんだ」という話をよく聞きますが、その後少しでも活用している人を見たことがありません。やはり社会人になってから新しい言語を学ぶのは相当根気がいるのだと思いますし、ましてや英語で最低限の生活ができてしまうので必要に迫られるということもないからだと思います。

それでも自分は勉強するんだ、使ってみるんだという方、特にシンガポールで中国語を通じ易くするための工夫について紹介します。第二外国語で中国語を学んだ方も多いと思いますが、シンガポールの中国語は日本の大学で第二外国語として学ぶいわゆる中国の普通話とは異なります。イントネーションや、発音が微妙に違い、また単語の言い回しも違います。日本で地域により言い回しが違うのと同じです。ニュースなどでは中国の普通話に近いイントネーションや発音で話されているので、中華系シンガポール人も理解はできるのですが、言い回しが違うと一瞬止まったり、聞き直されたりします。そのため、シンガポールでよく使われる言い回しを覚えるとよりコミュニケーションがスムーズになります。

そこで、特に中国の普通話と言い回しが違うものを紹介します。
矢印(⇔)の左側が普通話の言い回し、右側がシンガポールでの言い回しです。

自転車:自行车/Zi(4) xing(2) che(1) ⇔ 脚车 / Jiao(3) che(1) 
タクシー:出租汽车 / Chu(1) zu(1) qi(4) che(1) ⇔ 的士 / De(2) shi(4)
※中華系の人も中国語を話しているときもあまり"的士"は使わず、英語でTaxiと言っているケースが多いように感じます
じゃがいも:土豆 / Tu(3) dou(4) ⇔ 马铃薯 / Ma(3) ling(2) shu(3)
一週間:星期 / Xing(1) qi(1) ⇔ 礼拜 / Li(3) bai(4)
※普通話では月曜日、火曜日を"星期一"、"星期二"…といいますが、シンガポールでは、"礼拜一"、"礼拜二"…、それを更に略して"拜一","拜二"とも言います。
割りに合う:合算 / He(2) suan(4) ⇔ 划算 / Hua(2) suan(4)
ご飯食べた(完了形):吃了 / Chi(1) le ⇔ 吃了 / Chi(1) liao(3)
※既に食べたということを強調する場合、このようにチーリャオと発音する場合も多いです

他にもあれば今後追加していきます。
イントネーション、発音の違いについても機会があればまた書きたいと思います。

発音については、例えばシンガポールの"新加坡"の"新"ですが、中国ではシィィンと発音しますが、シンガポールではスィィンと発音する方が多いようです(個人の経験に基づく)。これは青島ビールがTsingtao Beerと書いたり、清華大学がTsinghua Universityと書くのと関係があるのかどうかはわかりません。昔の中国語の名残りなのでしょうか。