Monday, March 2, 2015

[Singapore] 日常生活でさりげなく中国語

シンガポールでは公用語は英語ですが、中華系が住民の8割弱を占めており、そのため相手が中華系だと見ると中国語で話しかけてくる人も多いです。中華系アジア人だけでなく、見た目が似ているため日本人や韓国人もしばしば中国語で話しかけられます。

そんなときに、直接中国語でやりとりできれば、怪訝な顔をされたあと英語でやりとりする毎度ののくだりも省けるのに、またはより現地に溶け込めた感じがするのにと思いませんか。実際には普段生活しているなかで、自分から中華系の人の多い市場などに行かない限り、中国語で話しかけられる状況はほとんどが①フードコート、②タクシーでのことであり、そこだけ抑えれば日常の中国語対応はなんとかなるのではと思っています。

①フードコート
注文するとき
店員:何にする?⇒ 要什么?/ Yao(4) shen(2) me?/ ヤオ(4) シェンマ(2)?
自分:X番の ⇒ X号 / X Hao(4) / X ハオ(4)
店員:ここで食べるか、持って帰るか?
  ⇒ 吃的,包的?/ Chi(1) de, bao(1) de? / チー(1) ダ、バオ(1)ダ?
自分:ここで食べる ⇒ 吃的 / Chi(1) de
店員:X.Xドル ⇒ X块X / X kuai X / X クゥアイ(4) X
自分:(レジがあればレジの金額を見つつ、お金を渡す)

食器を片付ける人が来たとき
店員:片付けていいか?
  ⇒ 可以收吗? / Ke(2) yi(3) shou(1) ma? / クァー(2) イー(3) ショウ(1) マ?
自分:どうぞ ⇒ 可以 / Ke(2) yi(3) /  クァー(2) イー(3)

ポイント
・( )の数字は声調記号を表していて、1は平らな、2は上がる、3は低い、4は下がる音です。( )の数字がついてないのは軽い音です。発音と声調記号がわかりにくければ、中国語をgoogle translateに張り付けて、発音してもらってください。
・料理に番号がついているお店も多く、料理名がわからなくても番号で大丈夫です。ちなみに1番はそのお店の看板メニューであることが多いです。
・数字は頑張って覚えましょう。数字を覚えれば注文とお金のやりとりができます。
・麺が選べるものは、黄色い麺 ⇒ 黄面 / Huang(2) mian(4) / ホアン(2) ミエン(4)、ビーフン ⇒ 米粉 / Mi(2) fen(3) / ミー(2) フェン(3)、平たい麺 ⇒ 粿条 / Guo(3) tiao(2) / グオ(3)ティアオ(2) と言いましょう。ビーフンは福建語が日本語として定着したものであり、「ビーフン」でも通じます。
・ヨンタオフーやワンタン麺のようにスープあり/なしバージョンがあるものは、スープあり⇒ 汤的 / Tang(1) de )、スープなし ⇒ 干的 / Gan(1) de / ガン(1)ダ、と言いましょう。

というのが順当なやりとりですが。。。上記で想定している以外の聞き方をされる可能性もあるので、前の人の注文が終わり店員が目線で合図を送ってきたら、もしくは何にするかと聞かれたら、番号、ここで食べるか持ち帰るか、加えて麺の種類、スープありなしについて例えば、「一号,吃的,米粉、汤的」と一気に伝えましょう。シンガポール人も同じようにしています。相手はあまり反応もせず、作り始めるか、作る人に注文内容をそのまま伝えます。言いたいことをすべて一気に言ってしまい会話を完結させることで、相手が何を言っているかわからない状況になるリスクを最小限に抑えるスマートなコミュニケーションを実現させてください。そのためにも、ぜひ自宅等で「一号,吃的,米粉、汤的」と一気に言う練習をして頂ければと思います。

②タクシー
乗るとき
運転手:どこ行くの?⇒ 去哪里? / Qu(4) na(2) li ? / チュィー(4) ナー(2)リ?
自分:(地名を英語で直接言う)

目的地が近づいてきたら
自分:右に曲がる ⇒ 转右 / Zhuan(3) You(4) / ジュゥワン(3) ヨウ(4)
自分:左に曲がる ⇒ 转左 / Zhuan(2) Zuo(3) /  ジュゥワン(2) ズゥオ(3)
自分:まっすぐ ⇒ 走直 / Zou(3) zhi(2) / ゾウ(3) ジー(2) ※ジーは巻き舌

止まるとき
自分:ここで止めて ⇒ 这里停 /Zhe(4) li(3)  ting(2) / ジョァー(4) リー(3) ティン(2)
運転手:(無言で車を止める)

お金を払うとき
運転手:X.Xドル ⇒ X块X / X kuai X / X クゥアイ(4) X
自分:(メーターの金額を見つつ、お金を渡す)

領収書をもらうとき
自分:領収書をもらえますか? ⇒ 可以给发票吗? / Ke(2) yi(2) gei(3) fa(1) piao(4) ma? / クァー(2) イー(2) ゲイ(3) ファー(1) ピィァオ(4) マ?
運転手:(無言で領収書を渡す)

ポイント
・右に曲がる、左に曲がるでZhuanの声調が異なるのは、3声3声は2声3声に変化するため。

普段は英語でやりとりしている人、中国語が少しできる人、ぜひチャレンジしてみてください。これができれば一緒にいる人に、「中国語もできるんだ、すごい!」と思われると思います。

余談ですが、フードコートで吃的(ここで食べます)と言うとき、吃的は本来中国語で食べるものという意味なので、ここで食べようが持ち帰って食べようが食べるものには変わりないのだからここで食べるというのを吃的と略すのはおかしくないか?というのが一瞬頭をよぎるのをやりすごし、出てきたものを黙々と食べます。